2001年5月1日火曜日

南イタリア旅行記: システルニーノ

朝食を食べると宿のスタッフたちが「今日はどこへ行くの?」と、心配してくれた。あまりよく調べずに来てしまったけれど、どうやらこのあたりはかなり交通の便が悪いらしい。「とりあえず近くの駅まで行きたいんです」と話すと、Chenciに出入りする八百屋らしきおじさんが駅まで乗せていってくれることになった。おじさんはひとまず近くのシステルニーノ駅を教えてくれた後、「この街もおもしろいから見た方がいいよ」と、システルニーノの中心街までつれていってくれた。旅行本には乗っていない様な小さな町だけど、こんな所を見てみるのも面白いかもしれないなと散策する事にした。

システルニーノは、小さな迷路の様な街だ。街中の建物が真っ白で、周囲のオリーブ園の緑と絶妙なコントラストを描いている。中心部は広場をかこんで、車が通れないほどの細い路地が放射線状にくねくねとのびている。



入り組んだ路地に建つ住居はそれぞれ工夫がされていて、かわいらしい。路地を歩いていくと、旅行者の私にも地元の人たちが「Buon giorno!」と必ず声をかけてくれる。


広場でサッカーする子供たち、展望台から見えるプーリアの田園風景...。イタリアの田舎は癒されるなと感動した。