トンブクトゥはかつて「黄金卿」として栄え、ヨーロッパの探検家をひきつけたという伝説の都市。サハラ砂漠の南端に位置して砂漠にのみこまれつつあり、’end-of-the-earth’と言われたりしている。宮崎駿も魅了され、「風の谷のナウシカ」のモデルにしたとのこと。バマコから遠いためスキップしてしまう人も多い様だけれど、私はトンブクトゥをこの旅のハイライトとして真っ先に向かった。
空港から車でトンブクトゥの街にたどりつくと、早速Djinguereber Mosque (ジンゲリベリ モスク)が現れる。泥でつくられたシンプルながら雄大なモスク。砂漠にのみこまれれつつあり、年中砂が舞って空が曇っているため、この様にタイムスリップした様な光景だった。かつては黄金卿として栄えながらも、今はひっそりとした通り。この雰囲気は想像以上で、ただ感動してたたずんだ。随分遠くまで来たけれど、ここまで来ることにしてよかった。