2005年3月31日木曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: アポロさん宅の夜、二日目。


アポロさんの家に戻ると、町内会は終わった様で、人気もなくなりすっかり静まり帰っていた。


ちょうどサンセットの時間だったので、農園に沈む美しい夕陽を見ることが出来た。アポロさん宅の庭は、サンセットになると夕陽で丘が照らされてとても情緒的な景色になる。アポロさん宅のホームステイ中、とくに何をしたというわけでもないけれど、随分癒されたし自分の中の時間の流れも変わったなあと思った。アポロさんのお宅には、年に一度にホームステイに来る日本人もいるそうだ。私もここにはまた来たいな、と思った。

 

この日の夕食はカレー風味のシチューとパスタだった。私も料理に参加したけれど、リトル・アポロは本当によくお母さんの家事を手伝う。10歳なのに、包丁の扱いも上手いし、庭にチャービルをつみに行ったり...とくに不平も言わず、主婦なみの働きをして思わず感心してしまう。むしろ家事を通じてお母さんのヘレンといろいろ会話が出来るのが楽しい様だった。日本にはもうあまり無い光景だなあ...と、ふと思った。



アポロさん宅のホームステイは三日間でこの日は最後の夜だったので、ヘレンと一緒に別れを惜しんだ。短い間だったけど、ここに来てからずっと行動を共にしていたので、とても長いつきあいをしている様だった。撮影した写真を必ず送る事、時々手紙を書く事、そしてもう一度遊びに来る事を約束した。

この日は市場に行ってヘレンも私も疲れきっていたので、9時には寝てしまった。南アや都心を除き、アフリカの人は毎日このくらいに寝てしまうのだそうだ。私もアフリカではこのアフリカ時間にすっかり順応してたっぷり睡眠をとっている。東京で明け方まで働いていた頃のことが遠い昔の様に感じた。

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マタトゥで町へ。

体調はすっかりよくなっていたので、予定通りアポロさん、ヘレンに町のマーケットへ連れていっていただくことになった。町はアポロさんの家から数キロ離れているので、マタトゥを使う。どの旅行本にも「マタトゥはスリの被害が多発」と書いてあるので一人では挑戦できなかっただけに、乗れることになって嬉しかった。



マタトゥは車ごとに路線が決まっていて、そこをひたすら往復するというシンプルなものだ。定員いっぱい人が乗ったら出発して、道中手をあげる人を拾ったり、降りたい人を降ろしたり、とてもアバウトな感じで運行していく。車の脇に定員12人と書かれているけれど、大抵定員オーバーしてみんなでぴったり体を寄せ合って乗るのでなかなか楽しい。ヘレンがそばにいてくれたので安心だけれど、これだけぎゅうぎゅうながスリがおこっても仕方ないと思った。


町は商店街の様なスペースと市場があって、スーパー、美容院、電気屋、衣料品屋、薬屋、クリーニング、家具屋...と、何でも揃っている。まずは腹ごしらえということで、焼肉屋でランチを食べることになった。ここの焼肉屋でもケニアの伝統的な炭火焼肉を出していて、とても美味しい。特にビールのおつまみとしては最高だ。


ナイロビに来た旅行者は大抵一昨日前に行ったCarnivole Restaurantにばかり行く様だけれど、酒好きの人であればこんな食堂もためした方が楽しいだろうなと思った。


焼肉屋の後は、カフェ風の店でミックスジュースをいただく。これも新鮮なパパイヤやマンゴー、パッションフルーツがふんだんに入っていてとても美味しい。あまりに美味しくてつい二杯もガブガブと飲んでしまった。


ランチの後は家具屋を見たり、スーパーに行ったり...あちこち見てまわった。小さな町だけど、スーパーの品揃えは予想以上に充実している。特に女性向けの製品は進んでいて、P&Gの「羽根つき・薄型の生理用品」も売っているし、ネイルケアグッズも充実しているので驚いた。スーパーの後は美容院に立ち寄る。ここではヘレンがイタリア製美白クリームを手に入れて、とても嬉しそうにしていた。アフリカの人は日に焼けても平気なのかなと思っていたけれど、日差しが強くて更に黒く焼けてしまうので、同様に手入れが必要なのだという。どの国も女性の美へのこだわりは同じなんだなと思った。


ヘレンとマタトゥ乗り場に戻ると、リトル・アポロが泣きそうな顔をしてやってきた。床屋に行って坊主にしてもらったら、短くし過ぎてところどころ擦りむいて(恐)、ヒリヒリするのだそうだ。バックパックの中に切り傷用の薬を持っていたので、帰ってから塗ってあげることにした。それにしてもアフリカの床屋は恐いなあ。アフリカに長期滞在することがあっても、必ず髪は自分で切ることにしよう。

帰りのマタトゥは皆市場で買ったものをつめこんでいたので、行き以上にぎゅうぎゅうで更に楽しかった。ヘレンは野菜、牛の餌などたくさんのものを買ったので、マタトゥの最後尾に座り、後ろから自分の座席の下に荷物を入れて、荷物に目が行き届く様にしていた。マタトゥの中で物を盗られてしまう旅行者が多いということだけど、地元の人でもちゃんと用心しているのだから旅行者はもっと自己責任で気をつけなければならないなと思った。

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マサイ族の町内会。

翌朝起きるとどこからともなくマサイの女性が集まってきた。マサイ族にも日本の町内会の様なものがあって、主婦が集まって会議をする。アポロさんのお宅がその町内会の会場なので、人が集まっているのだという。神妙な顔で話し合いに参加する人、集金する人、会議後の食事を準備する人...それぞれ役割分担しながらワイワイやっている。


伝統的な衣装や大きな耳輪をつけている高齢の女性、現代的な服装のまるでモデルの様な女性と様々だ。


マサイ族の新旧の縮図を見た様な気がして、楽しかった。



2005年3月30日水曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: アポロさん宅での夕食。

夕方になると、ドアや壁がバタバタいう音で目が覚めた。夕方になったので、風が強くなってきた様だ。それにしてもここの風は本当に強い。「寒い交差点」とはよく言ったもんだなと関心する。外に出て行くと、ちょうどアポロさんが買い物から帰ってきた。チャイ用の牛乳を買いにいってくれていた様だ。とても心配してくれていたので一先ずお詫びをする。明日は元気になったら町に連れて行ってくれるという事だった。今日は早く寝て、早く元気になろう。

夕食はヘレンとその息子のリトル・アポロ(アポロさんと同じ名前)と一緒に準備をした。ガスコンロはもちろん無く、炭火と鍋を使って調理する。それでも驚くほど器用につくってしまう。ヘレンもリトル・アポロもなかなかの包丁サバキで、まな板無しでも手のひらの上で器用に切り落としてしまうので関心した。



この日の夕食はスクナ・ナ・ニャマという、ホウレン草の煮たものとケニアの主食のウガリ、


そしてパパイヤやマンゴー・パッションフルーツをふんだんに使ったフルーツサラダだった。


スクナ・ナ・ニャマにしても、ウガリにしても、ケニアの料理は本当に健康的だ。アフリカ人は普通寿命が長くないけれど、ケニア人はケニア料理を食べて100歳まで生きるのだという。ヘレンでは、ケニア人は人参をよく食べるので、暗いところでもよく目が見えるのだという。本当に人参のおかげかは分からないけれど、リトル・アポロは明かりの無い真っ暗な中でもスイスイと水を汲みに行く。自然の中で生活するっていうのは凄い事なんだなと思った。

夕食を食べながら、ヘレンやリトル・アポロと将来の夢について話をする。リトル・アポロの夢は、パイロットになることだそうだ。アポロさんのお宅の近くには空港があるので、いつも上空を飛ぶ飛行機を眺めて将来のことを夢見ているのだそうだ。ヘレンの夢はアメリカに行くことだそうだ。私は既に会社を辞めていったんリセットしているところだけれど、二人の様に次の夢や目標が見つかると良いなと思った。

アフリカ一ヶ月 - ケニア: アポロさん宅での昼食。

荷物を置いて落ち着くと、ヘレンの提案で一緒にランチの準備をすることになった。アポロさん宅のホームステイでは、地域の暮らしをより自然に体感できる様に、家族の一員の様にいろいろな事を一緒にやる事になっている様だ。


ヘレンと野菜を切りながら、ケニアの話、将来の夢、恋愛の事など、女性同士の話に花を咲かせる。ローカルの人になれた様な気がして楽しかった。


この日のランチはカレー風味のビーフ&野菜スープだった。シンプルなものだけれど、野菜は完全に無農薬だし肉もフレッシュなのでとても美味しい。庭のマサイ風テラスで自然に囲まれながら食べるので、とても気持ちよくなおさら美味しく感じた。


楽しい時を過ごしていると、急に激しい悪寒を感じる様になる。どうやら風邪をひいてしまったらしい。マサイマラのテントで毎晩寒い中寝ていたからだろう。とりあえず午後の幼稚園訪問は断念し、風邪薬、アリナミン、解熱剤、下痢止め、そして念のためマラリアの薬を一気飲みして休ませてもらうことにした。こんな時にと悔やまれたけれど、そろそろ疲れも出て来たんだろうか。とにかく早く直そうと気合で寝る事にした。
 

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マサイ族、アポロさんのお宅へ。

ケニア旅行のうち、「マサイ族のお宅にホームステイの旅の記録」のリンク一覧です。(一覧の下から一つ目の記録が始まります。)


ここから↓↓、「マサイ族のお宅にホームステイの旅の記録」の始まりです^^。
-----------------
 


ケニアではより地域や地元の人々と触れ合うため、マサイ族のアポロさんという方のお宅へのホームステイをする事になっていた。比較的現代的な生活を送っているマサイ族の一家で、マサイの暮らしをより身近に伝えるために外国人のホームステイを受け入れているのだそうだ。アポロさんのお宅はナイロビから1時間半程車で行ったKISERIANという場所にあった。「寒い交差点」と言われる場所の近くで、標高が高くて気温が低く、日が暮れると激しい風がふくためこう言われているのだそうだ。

アポロさんのお宅につくと、可愛い子供達が門を開けて出迎えてくれた。アポロさんのお孫さんや近所の子供達で、イースターで学校がお休みなので、こうして家にいて遊んだり家事を手伝ったりしているのだそうだ。




新しいお客さんが来て嬉しいのか、始終手を握ったり、髪を触ったりしてくる。素朴で、人懐っこくて、そしてとても可愛い子供達だ。



子供達と庭で遊んでいると、アポロさんと娘のヘレンさんが現れた。



アポロさんは84歳なのにとても若くて元気がいい。ホームステイの受け入れを何度もやっていらっしゃるということだけれど、特別観光慣れしている様なところもなく、素朴で温かい感じの人だった。「滞在中は日本じゃなくて、ここがあなたの家だと思ってね。」と温かく迎え入れてくれた。アポロさんのお宅には電気も通っていないし、お風呂も無い。何も無いけれど、自然に囲まれた静かな空間の中で、子供達と一緒に静かな滞在ができそうだなと思った。




※旅の記録の続きは、ページ左下の「次の投稿」をクリックください。

2005年3月29日火曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: ナイロビのネットカフェとCARNIVAL RESTRAUNT。

サファリから解散すると、再びコンフォートホテルにチェックインする。夕食まで時間があったので、近くのネットカフェでメールをチェックすることにした。コンフォートホテル前のネットカフェは、南アより進んでいて、CD-ROMのドライバが内臓されていたり、Yahoo!メールが日本語でチェックできたりする(PC内に日本語ソフトは入っていないので返信はできない)。ケニア人は新しいもの好きで、特に電化製品は最新モデルにこだわるのだそうだ。



この日はサファリで一緒になったフランス人&オーストラリア人カップル、そしてDoDo Worldの古藤さんもお誘いして夕食を食べる事になった。お店はナイロビ最も人気が高いという肉料理屋CARNIVAL RESTRAUNTだ。ナイロビ中心部からは少し離れているけれど、内装がアフリカ調で凝っていて雰囲気もとてもよい。給仕達が、串刺しした肉の塊をその場で切り落としてくれて、ストップをかけるまでどんどん出してくれる。鴨、チキン、レバー、クロコダイル(!)と様々な肉を出してくれるけれど、オーストリッチの肉がダントツに美味しい。見かけによらないもんだなとモリモリ食べる。キャンプでシンプルメニューばかり食べていただけに、この日はくたくさん食べてお酒も飲んだ。それでも料金は一人2000ksh(1500円くらい)と、意外に安い。やはりナイロビはよいなあと感動する。

ホテルに戻ると周辺は真っ暗ですっかり人通りがなくなってしまっていた。日中とはまるで違う雰囲気で、ちょっとガラの悪そうな人とかポリスくらいしか歩いていない。もちろん女性は誰一人として歩いていない。日中の様子を見ると思わずブラブラしてしまいたくなるけれど、やはりナイロビも物騒なんだなと実感した。


<ナイロビで行った肉料理レストラン>
CARNIV0RE RESRAUNT

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マサイマラ4日目、朝のサファリ。~チーターのハンティング~

マサイマラ・キャンプサファリの最終日は、朝食をとってすぐにナイロビへと向かった。朝のサファリは、ナイロビ側のゲートに出るため保護区を横切るだけの短いものだった。

幸運なことに、この短時間の間にチーターがインパラをハンティングする姿に遭遇する。チーターはライオンより希少で見る事だけでも難しいので、これはまたとない幸運だった。チーターは動物の中でも最速と言われているそうだけれど、獲物を捕らえる時の身のこなしはとても早い。
草むらに隠れてタイミングを見計らった後、数十メートル先のインパラに目をつけると....


ものの5秒くらいでしとめてしまった。



肉食獣が獲物をしとめるシーンを見れたらラッキーと言われそうらけれど、本当に迫力がある。インパラは可哀想だけど、美しいとすら感じてしまう瞬間だった。マサイマラは本当にたくさんの動物が見れた。参加者一同も大満足という感じでナイロビへの帰路についた。

2005年3月28日月曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マサイマラ3日目、夕方のサファリ。~ハイエナの群れとオスのライオン~

夕方のサファリでは、ハイエナの大群に出会う。

 

ハイエナはとてもフサフサとしていて、お尻も丸くとても可愛い。時々ライオンがハイエナのお尻にかじりつくそうだけど、気持ちも分かる気がした(ライオンはハイエナを嫌っているだけなので、意味はちょっと違うけど)。


ハイエナの群れは人間社会に似ていて、自分の子供だけでなく隣近所の子供まで一緒になって可愛がったり、守ったり、面倒を見たりするのだそうだ。小説などに出てくるイメージと違い、仲良く寄り添っている姿はとても可愛い。

まったりと様子をうかがっていたハイエナが急に結集して、一斉に走り出す。数十メートル先の草食動物に狙いを定めた様だ。どうやら今回は空振りした様だけれど、十匹近くの群れで一丸となって獲物を追うハイエナの姿はまた迫力があった。




ハイエナとの遭遇に興奮していると、再びワゴンがぬかるみにはまる。昨日同様「女性は車の中にいてもいいよ」という事だったけれど、今回ははまり方が半端じゃないし、周りに牽引してくれる車もいないので私も降りて一緒に押す事にする。押す事自体も大変だけれど、それ以上に道が泥沼の様に足場がつくりづらく、さらに泥だらけになる。こんな事もあろうかと念のためビーサンで来て良かった。昨日男子チームが悲鳴をあげていたのはこれだったんだな。結局この夕方は3回もぬかるみにはまってしまったけれど、最後には慣れてしまって、参加者たちの間に妙な結束力が芽生えてしまった。車を押しながら、皆ハイになって「早くビール飲みたーい!」と叫びだす。保護区内は通常車外に出てはいけないので(ぬかるみにはまった時だけは例外)、サバンナに降り立って外を見渡せるのも爽快だった。

ハードボイルドなサファリを終えてキャンプサイトに向うと、ご褒美かの様に帰り道オスのライオン、



バッファローの群れ、可愛いゾウの親子が現れる。

 

そして、大変美しいサンセットを見る事が出来た。

 

マサイマラのメンバーでの最後の夜ということもあってか、この夜は皆お酒が進み、ことのほか盛り上がった。とりわけ今日は皆で車を押したこともあり、参加者一同一体化していた。昨日より皆が優しいので不思議に思っていると、私が女性なのに自ら進んで車を押した事に関心したのだそうだ。日本ではレディーファーストの慣習がないのでこうなんですよとも言えず、とりあえず「Thanks」とお礼を言う事にする。この参加者たちとはe-mailアドレスなども交換し、今後も旅の情報交換をする事にした。欧米人同士でも、相乗りのキャンプでここまで盛り上がるのも珍しい事なのだそうだ。ナミビアの参加者も良かったけれど、マサイマラのこのメンバーも良いなあ。またアメリカかヨーロッパでこの人たちに再会したいと思った。

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マサイマラ3日目、午前のサファリ。~ヒップホールへ~

オーバーヒートが続いたため、この日は私達の車が故障してしまい12人で二台のワゴンでサファリをする事になった。雨季は道が悪いのでこういうハプニングはよくある事なのだそうだ。

午前のサファリはタンザニアとの国境で、カバが生息する「ヒップホール」へと向う。ヒップホールにつくと、たくさんのカバが川の中にいて、ぴったりと身を寄せ合いながら浮いたり沈んだりしている。よく見ると可愛い子供を連れたカバもいた。


 
 
カバは一見して可愛い姿をしているけれど、キレると突進してくる事もあるのだそうだ。安全のためヒップホールにはちゃんと専属のレンジャーがいて、私達を守りながら川辺を案内してくれる。川辺を散策すると、あちこちに1~2メートル幅のカバの道を発見する。カバは本当に時々だけこの道を登って川から陸へとあがるのだそうだ。




ヒップホールを出ると、イボシシの子供が角をつつきあって格闘するシーンに遭遇する。こうしてお互いを鍛えあっているのだろうか?近くで母親らしきイボシシがじっと見守っているのも微笑ましかった。

 


この日のサファリは午前と夕方のみで、希望者だけ二つのサファリの間にマサイ村へ行くというオプションがあった。面白そうだなと思いつつ、そろそろ旅の疲れも出てきたので、マサイ村はお休みしてキャンプサイトで休憩する事にする。一先ずサッパリしようとシャワーを浴びようとすると、急に汚い水が出てきて飛び上がる。「断水だよ。5時間くらいしたらまた出ると思うよ。」と、コックたちが明るく言う。アフリカに来て2週間半、あまり気にせず水を使っていたけれど、アフリカではきれいな水は希少価値だった。これからはもっと大事にしよう。


 
 
 

2005年3月27日日曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マサイマラ2日目午後のサファリ。~ゾウ、キリン、インパラの群れ~

15時になると、再び午後のサファリへと向かう。サバンナを行くと、キリンの群れに出会う。広大なサバンナを悠々と移動するキリンの群れは見ていて壮観だ。

 
 求愛のポーズか、首をすりよせあってなかむつまじくしているキリンも見かけた。

 
しばらく行くと今度は子連れのゾウの群れに出会う。小ゾウや群れを守るため、父親ゾウが私達のワゴンの脇にたってじっと威嚇している。母親ゾウや兄弟ゾウも小ゾウを守りながら移動していく。そっと立ち去っていくゾウの群れはとても美しかった。
 
 

キャンプサイトの帰り道、インパラの群れ、インパラはハーレム体質なので、大勢のメスの中に一匹だけオスがいる。戦いに勝ち抜いたオスだけがこの座について、他はオスだけで群れになって暮らしているのだそうだ。人間の男の人たちが聞くと一見してよさそうな話だけれど、大勢のメスを守ったり子供をつくったりするのが大変で、大抵はすぐに弱ってしまうのだという。ハーレムの王で居続けられるのはほんの短い期間で、すぐにライバルが現れて、座を奪われてしまうのだそうだ。


続いてジャッカルにも出会った。


キャンプサイトに戻ると、この日のディナーはウガリとチキンのカレー煮だった。この日は話題もつきてしまったので苦し紛れに映画の話をする事にする。映画の話題は万国共通なので、それなりに詳しいと時便利だ。欧米の男性は大抵AKIRAとかスチームボーイが好きで、女性は宮崎駿、年配の方は黒澤晶が好きらしい。大友アニメはちゃんと見た事がなかったけれど、こんなに海外で支持されているなら帰ったらちゃんと見ておこうと思った。

この日も一足先に寝る事にする。テント生活は気に入ったけれど、一つだけ難点があってとても寒い。ケニアはナミビアより寒くて、夜は日本の秋の高原の様になってしまう。ブランケットを二つ余分にもらい、フリースの上にさらにウインドブレーカーを着て何とか落ち着く。そういえばガイドブックにテントサファリは寒いと書いてあった。次回は寝袋をもってこよう。