2009年7月23日木曜日

マリ旅行記:ドゴンのトレッキング2日目、山頂の村 ‘Begnimato’

この日はこの山頂の村に宿泊するため、残りの時間は村を散策してすごした。

この村は大きくて、モスクの他に協会もあった。ムスリムとキリスト教徒の人々が共存しているとのこと。奥に見える山は聖域。

 
夕方のため、ここでも女性たちが水汲みをしている。この村はドゴンの中でも比較的栄えているからか、女性はお洒落な人が多かった。

 
精米をする子供たち。

 
今にも泣きそうなのは、カメラが怖かったから。おどかしてしまった。

 
梯子を器用に上って食材をとりにいく子供。ドゴンの人々の暮らしの一こま。癒される


ディナーの後は他の旅人とおしゃべり。皆この特別な場所を旅していること、苦労して登ってきたことで一体感があり、すぐに仲良しになった。

 

この日も、村の宿のルーフで寝た。慣れてくると星空の下で寝るのが気持ち良い。この日もたくさん歩いたのでぐっすり眠った。

 

マリ旅行記:ドゴンのトレッキング2日目、山頂への登山。

頂上が近づくと、次第に緑が多くなってくる。緑に包まれたドゴンの村も、また違った印象でよい感じ。

 
ここから先は山頂に向かって登るため、牛の荷車を降りて登山モードに。

ゆるやかな丘を登り、その先は本格的な登山道。ゼイゼイ言っていると、大きなバックパックを背負ったイタリア人トレッカーたちが通りすぎていった。山のいただきからの景色は絶景。

 
森を抜けると不思議な形の岩山が表れる。大昔、ここまで水があって削れたんだろうか。

 
しばらくいくと村が現れる。こんな山の上に意外に大きな村があって驚いた。
 
 

マリ旅行記:ドゴンのトレッキング2日目、道中の村々を眺めて。

この日の午前は牛の荷車のタクシーを使った。ガイドいわく、私は日ごろトレッキングのトレーニングをしてないし、涼しい国から来たので、一日中歩かない方がいいとのこと。正直昨日の夕方のトレックだけですでに疲れていたので、これはラッキーと飛び乗る。

 
ドゴンではこんな牛の荷車が何台か走っていて、歩き疲れた旅行者や、村のお年寄りがタクシーがわりに使っていた。

 
途中通りかかった民芸品の村。こちらは木彫りの店。宿でみる以上にこった梯子があった。

 
美しい扉。素晴らしくつい買ってしまいそうになったけれど、これはとても持って帰れない。

織物を売る家。

 
縄を編む人。

 
小さなタクシードライバー。段差にもまけず果敢に荷車を押して、頼もしかった。

 
その後は小さな村々、穏やかな景色が続いた。小さなモスク、
 


そして茅葺に癒された。

                                                                                                                               

マリ旅行記:Teliでの宿泊

Teliでの宿泊はこちらの民宿に滞在。一階の部屋は雨が降った時や荷物の保管などのためで、実際は暑いのでその上のルーフ寝る。ちなみに二股の木を階段がわりにルーフに上るわけだけど、これがなれるまではなかなか大変。夜中にトイレに行こうとして何度か転げ落ちそうになった。

 
チェックインするとお茶をいっぱいいただいた。

 
この日は貸切だったため、宿や近所の子供たちが歓迎しつつ集まってきた。ドゴンの子供たちは素朴で可愛い。

 
夜ごはんはこんな感じ。トマトソースのカレー風。宿のお母さんがつくってくれた。

 
水道が走ってないため、シャワーは水汲みしてきてもらったものを手桶であびるのだけど、ほぼキャンプしている様なものなので、一日の汗が流せるだけでありがたかった。

翌朝の風景。断崖上から叫ぶ長老か宗教的リーダーの様な人の説法で、早朝から飛び起きた。こちらは寝起きの景色。ルーフベッドは、マットレスにこの様に蚊帳をはってもらって寝る。夜は星がみれるし、朝はLiveで断崖上からの説法がきけてよかった。

 
名残惜しみつつ、もう一度バンディアガラの断崖から朝一のTeliの景色を撮った。

 

2009年7月22日水曜日

マリ旅行記:Teliの村内散策

断崖の後はTeliの村内を散策。モスクはさらに小さく、こちらも美しかった。

 
こちらはドゴン名物の伝統工芸の扉。ドゴンの家は泥でつくられ素朴なのだけど、扉には大変こだわるのだとのこと。凝った扉のデザインと、シンプルな泥のデザインがマッチして味のある雰囲気をかもしだしていた。

 
こちらは貯蔵庫。二股になった木は、上部の小窓にたどり着くための梯子。階段も凝った木彫りがなされたものが多かった。

 
水汲みをする子たち。

 
農作業から帰ってくる男の子たち。

 
赤ちゃんの世話をしながら民芸品を売る女の子。

 
小さな村、一泊だけの滞在だったけど、ドゴンの生活を体験できた様で嬉しかった。

マリ旅行記:ドゴン ~Teli, バンディアガラの断崖~

ドゴンは「バンディアガラの断崖」と言われる、断崖にはりついた様にして建てられた集落がある。かつては断崖の下はまだ一面森で、敵が攻めてきても分かりづらい環境だったとのこと。それでこうして見晴らしがよく攻め込みづらい高い所に住み、身を守っていた様だった。

 
今では住人は断崖をくだった平地に住んでいて、住居としては使われていないそうだけど、断崖と一体化し、夕陽に照らし出される姿は何とも趣きがあった。


ちなみにこの断崖の光景パタゴニアのカタログ写真にもよく使われる、トレッカー憧れの地とのこと。トレッキングは趣味ではないけれど、ここを訪れられたことを誇りに思った。

断崖からの景色はこの様な感じ。かつては一面森林だったけれど、畑にしたり薪を得るために現在はすっかりサバンナと化していた。

マリ旅行記:ドゴンのトレッキング開始

夕方になるとトレッキングを開始した。
 
 
スタート地点からはしばらく平地で、この様にバイディガアラの絶壁を脇にみながら、畑の中をぬけていく。畑を耕す人。この暑い中、農作物を育てるのは大変だろう。
 


ドゴンのガイドは道案内や要所説明をしてくれるだけでなく、トレッキングの専門家として、旅行者の経験や体調面をふまえながらコース、速度、休憩などの調整もしてくれる。

中にはドゴンやトレッキングの経験が浅く質の悪いガイドもいる様だけど、担当してくれたガイドは地元のバンディアガラ出身とのこと。ヨーロッパのテレビ局がドゴンのドキュメンタリーをつくる仕事を手伝ったこともある様で、かなりのベテラン。今ふりかえってもマリで知り合った中では一番のガイド。彼にお願いできて大変幸運だった。

しばらくいくとTeliという村に到着する。今日はここで一泊することになった。


 

マリ旅行記:ドゴンのトレッキングのスタート地点 ’Kani-Kombole’へ

ドゴンのトレッキングのスタート地点、Kani-Komboleにたどり着くと車を降りる。ここから先は車は入らず、徒歩や牛の荷車のタクシーなどで移動する。こちらはWelcomeドリンクサービス。

 
Kani-Komboleはドゴンの中でも大きな村なのか、多くの人が集まって炊事など共同作業をしていた。ドゴンの子供たちは小さな頃から炊事、子守など、本当によく働く。

 
Kani-Komboleにはこの様な繊細なつくりのモスクがあった。ドゴンの人々の美意識へのこだわりか、手入れも行き届いて美しい。

 
この日はKani-Komboleの宿兼レストランでランチをいただく。パスタと鶏肉。素朴ながら美味しい。


ドゴンも大変暑いので、熱中症を避けるため、日中の暑い時間をさけ、夕方や朝にトレッキングをした方がよいとこのと。夕方になって気温が下がるまで、宿にデイステイしてひと涼み。

 
ベッドで寝転がっていると何やら外が騒がしくなってきたので、ちょっと外に出てみた。猛暑で雨が降らないので、女性たちが集まって雨乞いの祈りをしているとのこと(宗教儀式のため写真はNG)。ドゴンは工芸品や芸術の町ということだけあって、女性たちも大変おしゃれ。雨乞いの儀式や色とりどりの民族衣装できかざった女性たちを眺めて楽しんだ。

マリ旅行記:バンディアガラを経由して、ドゴン・カントリー ’Diguibombo’へ


ドゴン・カントリーは独特の神話世界と芸術、舞踊、祭事、そして伝統的な暮らし守る世界遺産。西アフリカの旅のハイライトであり、トレッキング愛好家たちのあこがれの地でもある。私は特段登山が趣味というわけではないのだけど、記念に二泊のトレッキングに挑戦してみることにした。

ドゴン・カントリーへはまずはモプティから8090キロほどのバンディアガラへ。モプティからバンディアガラはバスで行く方法もあるけれど、私は猛暑の中のトレッキングが心配だったので、モプティの空港からドゴンの入口まで、トレッキングガイドに車で迎えにきてもらった。

バンディアガラからさらに車で20キロ進むと、ドゴンの入口のDiguibomboへたどり着いた。泥でつくられ、茅葺の様な屋根のある建物。

 
色とりどりの民族衣装。伝統を守った暮らしや人々。村全体が芸術の様で、衝撃をうける。この村はまだ始まりにすぎず、これからトレッキングしながら様々な村を巡るとのこと。川下りに時間を割かず、ドゴンでゆっくり過ごすことにしてよかった。

 
ドゴンでは各村を立ち寄るたびにtaxを払って写真の撮影が許可されるのだけど、人々の写真を撮る時はお礼にコーラという木の実を渡す。コーラは、マリの年配者が好むガムやたばこのかわりの様なものだとのこと。ローカルの物々交易の様で、何となく気に入った。

さらにトレッキングのスタート地点Kani-Komboleへ向かう途中、ドゴンが見渡せる高台から景色をパシャリ。通りかかった牛追いのおじさんに入ってもらう。

 
この何もないところで、マリ旅行では通算一度だけ、日本人とすれ違った。ドゴン巡りを終えたのか、Kani-Komboleからガイドかヒッチらしきバイクの後ろに乗って、通りすぎていった。頭に手ぬぐいをまいており、確かに日本人男子。相手もとても驚いていた。

マリ旅行記:マリ国内の飛行機での移動 ~トウンブクトウからモプティへ。


トウンブクトウからモプティの移動も、国内線の飛行機を使った。

 
飛行機はこんな感じ。どこかの国のおさがりなのか、ドリンクを運んで来るワゴンには別の国の言語が書かれていた。

 
乗客は地元のビジネスマンばかりで、旅行者らしき人はヨーロッパ人のシニアな夫婦と私だけ。ちょっと緊張したけど、フライトアテンダントが親切でリラックス。

マリの旅行では、パリ-バマコの往復、マリ国内の飛行機での移動合計4便にて、飛行機に乗せたスーツケースとリュックの取っ手が二つとも故障した。運搬時によほどぎゅうぎゅう詰めにしているのか、放り投げでもしているのか。お気に入りのパタゴニアの鞄の取っ手が壊れ、大変残念。引手がひきだせなくなり、コロコロ引けなくなったので運ぶのも大変になった。帰国したら旅行保険でなおしてもらおう。

モプティの空港は大変小さく、こじんまり。観光地のためゲートを出ると一変人が大勢いて、身がひきしまる。

 
モプティの空港にはドゴンのトレッキングのガイドが迎えにきてくれて、そのままドゴン・カントリーへと向かった。ドゴンはマリの旅を代表するハイライトとのこと。トウンブクトウで既に満足だったけど、さらに人気とは一体どんな感じなのか

2009年7月21日火曜日

マリ旅行記: 砂漠の民トゥアレグ族の集落での宿泊。

ラクダで進むこと約2時間。トゥアレグ族の集落に到着。私は一泊のOver Nightをお願いしいていて、このお宅に滞在することになった。

 
歓迎の意を示して近所の人々も集まってきてくれた。

 
英語を話す人がいないので言葉が通じないけれど、一緒にお茶を飲んで親睦を深める。インディゴの伝統衣装をきてくつろぐ様子は、まるで絵画の様だった。

 
お茶の後は集落を散策。家畜や洗濯用の水汲み場。

 
 
眺めのよい砂丘。

 
夕食を準備する女性。

 
夕食はこんな感じだった。

 
この集落では、砂の上にブランケットをひいて星空の下で寝た。砂漠の夜はひえるけれど、砂に日中の熱がたまっているので温かった。空はよどんでいるものの、星空はきれいだった。

トゥアレグ族の人たちはそれぞれ砂漠上の思い思いの場所に寝床をつくりながら、砂で温まったりおしゃべりをしている。随分遠くまできたものだなと思いながら、眠りに落ちていった。