この日はオランダ人夫婦にすすめられたセリヌンテを目指すことにした。セリヌンテへは、トラパニからカステルヴェトラーノ、更にセリヌンテへとブルマンを二回乗り継ぐ事になる。ちょっと長い道のりになりそうなので、一先ずトラパニでランチを食べることにした。そういえば、この街はアフリカとの貿易港なので、アフリカ料理「クスクス」が食べられるという事だったな。そんな事を思い出しながらブラブラすると丁度クスクス屋があったので、食べてみることにした。私にとってのクスクスも珍しかったけれど、この店の人たちもクスクスを食べる日本人が珍しかった様だ。オーナー、料理人、奥さん、子供達全員に見守られながら初めてのクスクスを食べる事になった。
トラパニではまったく日本人をみかけなかったけれど、なぜか「サムライ」というパブの様な店があった。5月のシチリアは閑散期なので、トラパニは人通りがなく静かだったけれど、イースターにはシチリアでもっとも大きなお祭りが行われる様だ。また、トラパニの港から船でわたったところにエガディ諸島というところがあって、ここも海や自然が素晴らしいのだそうだ。