ミラッツオの港に戻ると、北西の町メッシーナへブルマンで向かい、さらに電車に乗り換えて東部の海岸を南下する。その日はタオルミーナの近くのRipostoという小さな町にアグリツーリズム(農家滞在)の宿を予約してあった。エオリエに行って遅くなってしまったので電話をすると、やはりオーナーは英語が話せない。もしかしてと思い、ドイツ語で話してみるとドイツ語は話せる様だった。
GIADAは大きな農園の中にあったので、タクシーでたどりつくのにかなり苦労した。GIADAについた頃にはもう21時頃になっていてあたりの農園地帯は道も細く、街頭もなく真っ暗だったので、私もタクシーの運転手もとても不安な気持ちでいっぱいだった。何とかGIADAにたどりつくと、ご主人が出てきて、片言のドイツ語で大歓迎の意を表現してくれた。イタリアの農園滞在(アグリツーリズモ)も最近は日本でも取り上げられて知られつつあるけれど、GIADAはガイドブックにのっている様なところではないので、日本人客が初めての様だった。
農園滞在の客室は、シンプルだけど清潔でとても意心地がよかった。シャワーはもちろん、キッチンまでついている。シチリア前半はあちこち動きまわったけれど、ここではのんびりできそうだなと熟睡した。
<Ripostoで宿泊した農家>
GIADA di Salvatore Pennisi