2010年8月14日土曜日

オマーン旅行記: アブダビのビーチでトランジット

翌朝、空港への送迎はマスカットでお世話になった旅行会社のオーナー自ら担当してくれた。マスカットでの滞在はおかげで充実したと感謝する。オマーンでの旅行中、日本人にはシャングリ・ラで出会った駐在員らしき夫婦のみ。見どころもあるしリゾート気分も味わえるので、もっと日本人も来るとよいのになと思った。

マスカットから日本へはアブダビを経由。10時間以上のトランジットがあったので、空港を出てヒルトン・アブダビのプライベートビーチへ。一週間とにかく暑くて疲れたので、買い物よりビーチでダラダラしたかった。このビーチは駐在員ご用達の様で、雰囲気もサービスもよかった。

 
ただ、アブダビはオマーン以上に暑く、対岸に見えるオフィス街もこんな風に蜃気楼風に見える。

 
時々扇風機のあるレストランや、併設されているスパに移動してひと涼み。ちなみにスパのクオリティは高く、大満足だった。

ビーチのそばにあったアラブな看板。

 
帰りにタクシーを捕まえるのに一苦労しつつ、何とかチェックインには間に合った。ぎりぎりだったからか、エコノミーからビジネスに格上げという幸運にも恵まれた。

何となく行ってみたオマーン。手つかずで観光地化されていない大自然、アラビアンナイトを思わせる遺跡、そしてゴージャスなホテル意外な驚きや発見とともに過ごした充実の旅だった^^

 

<アブダビで利用したプライベートビーチ>
ヒルトン・アブダビのプライベートビーチ

2010年8月13日金曜日

オマーン旅行記: シャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーン「アル・フスン」へ

私が泊まった「アル・バンダール」と隣接している「アル・フスン」は、同じシャングリ・ラでもグレードが高く、ファッション誌にもよく登場するセレブホテル。この機会に見学に行ってみることにした。

世界のセレブも泊まる五つ星ホテルというだけあって、ロビーの調度品、雰囲気も「アル・バンダール」よりさらにハイクラスで王宮の様な感じ(写真がまがっており、失礼^^;)


このラウンジの窓から正面の岩が夕陽に染まる感じ、周囲に広がる海を眺めるのは格別で、その感動はいいつくせないほど。


 プライベートビーチやレストラン、プールは「アル・フスン」宿泊者以外は入れないということだったけど、このラウンジでくつろいでいるだけで大変満足。至福のひと時を味わった。



<マスカットで宿泊したホテル>
Shangri La's Barr Al Jissah Resort & Spa-Al Bandar

オマーン旅行記:マスカット駆け足ツアー

今回の旅ではマスカットの市内観光は入れていなかったけれど、帰りがけにガイドが駆け足でマスカット中心部を巡ってくれた。

オマーン最大のスルタン・カブース・グランド・モスク。大きいだけでなく、美しい。

 
こちらはオールド・マスカットの眺め。素敵な哀愁

 
マスカットにもフォートがあった。男性的なフォートと、女性的な建築物。


ホテルで会ったヨーロッパ人の夫婦はマトラ・スークの夜のマーケット巡りもよかったよと言っていた。ホテルが送迎してくれて、普通に旅行者がブラブラできるとのこと。私はいけなかったけれど、入口だけパシャリ。


オマーン湾のヨットハーバーの美しいサンセット。マスカットのビーチリゾートはどれも大変優雅。

オマーン旅行記: ワディ・シャープのオアシスへ

ワビバ砂漠の後は、ワディ・シャープのオアシスへ。岩山の間で車を降りて渓谷を歩いていくと、美しいグリーンや湖が現れる。想像以上に大きくて美しいオアシスが自然のままに残されている。これには大変驚いた。

 
オアシスでは旅行者、地元問わず自由に水浴できる。私も早速ひと泳ぎ。ホテルのプールはなまぬるかったけど、オアシスの水は上流からの流れもあり、もう少し冷たくて気持ちよかった。この日は念のため水着を着ていたけれど、念のためさらにTシャツと短パンを着て水浴した。

むき出しの自然と、美しい渓谷。


こちらは公道からオアシスへ続く道。水路で、ベドウインの子供たちが遊んでいた。
 
 
オアシスからホテルへの帰り道、珍しく渋滞に遭遇。事故かなと思って渋滞のもとにたどりつくと、何と4WDくらいの大きさの岩が道路の片側車線をふさいでいた。オマーンは岩山だらけで落石は大丈夫なのかなと思っていたら、ガイドいわくこの位の落石は結構あるよとのこと。念のため旅行保険に入ってきてよかったと思った^^;
 

<マスカットを拠点にお世話になった旅行社>
Arabica Orient Tours

オマーン旅行記: ワヒバ砂漠へ

この日はワヒバ砂漠へ。昨日と同じガイドがやってきてピックしてくれた。変わらずあっさりしていて適度な距離感と、ナイスな現代風アラブ音楽。この人のおかげで、マスカットを楽しんだといっても過言ではない。

ワヒバ砂漠への道のりは相変わらず岩山だらけ。ムサンダムだけでなく、昨日のフォートツアーへの道のりも岩山、今日も岩山。はじめは珍しくてたくさん写真を撮ったけれど、この頃になってようやくオマーンは岩山の景色ばかりだと気づいた。

ワヒバ砂漠に向かってずっと走っていくと岩山の合間に砂地がちらほら。半日もしないうちにワビバ砂漠に到着した。オマーンはマスカットを拠点に主要なところはまわれてしまう。

ワヒバ砂漠は砂が固めなので、砂丘の中も4WDで走り抜けられてしまう。4WDで砂丘に登っては滑り降りてみる。これは大変不思議な体験だった。

 
ラマダン期間ということもあり、砂漠はすいていて砂丘はほぼ貸切状態だった。ガイドの民族衣装とマッチして、アラビアンナイトを思わせる神秘的な空間。砂漠にたたずみながらシャッターをきる。ワヒバ砂漠はアラビア海まで続いていて、上空から見ると本当に海岸沿いまで砂漠があって絶景なのだという。

 
ワヒバ砂漠は風が強いそうで、砂丘一面が流線型の模様をつくっていた。砂の色が濃いので独特な趣き。こんな砂漠も好きだと思った。

 
砂丘巡りの後、砂漠の中でラクダを飼育するというベドウィンの家を訪問し、お茶をいただく。猛暑期もこんなところにいて、人もラクダもさぞかし暑いことだろう。

最寄りの町でランチを食べようとレストランを探すと、ラマダンのため休業中。仕方なくローカルの売店でピタパンサンドイッチ風的なものを食べる。なかなか美味しかった。


<マスカットを拠点にお世話になった旅行社>
Arabica Orient Tours

2010年8月12日木曜日

オマーン旅行記: シャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーン「アル・ワハ」

後半のマスカットは海沿いのシャングリラに泊まった。ラマダン期間は観光としては閑散期のため大幅なディスカウントをしていて、記念にアラブ風の豪華なホテルに泊まってみることにした。シャングリラはマスカット中心部の喧騒から離れた隠れ家の様な岬あり、周囲は絶景。

 
ロビーに入るとアラブ宮殿風の見事な装飾があり、アラブの高級リゾートのレベルのすごさを痛感する。地元の六星ホテルなどは王族や石油王が泊まったりするので、さらにけたはずれな豪華さという。オマーンは実は高級リゾート地だった。

 
シャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーンはファミリーユース用でカジュアルな「アル・ワハ」と、カップルなどに向く落ち着いた豪華さのある「アル・バンダール」、そして隠れ家セレブホテルとしても有名なプレミアムクラスの「アル・フスン」の三つのホテルで構成されていた。

私はもっともリーズナブルな「アル・ワハ」を予約したのだけど、改装工事中だとのことで、追加料金なく「アル・バンダール」に繰り上げ。大変得をした気分^^。こちらは客室。

 
ホテルには広々としたプライベートビーチがあって、清潔なタオル、デッキチェアが用意されている。

 
滑り台のある家族向けプールから、大人のリゾート向けプールなどプール、プールバーも豊富で、ちょっとしたレジャー施設並の広さ。ホテル発着のツアーや、夜のマーケットの送迎なども用意されていて、ここは長期滞在してもおもしろかったかなと思った。

レストランも充実していて、イタリアンなどはかなり本格レストランだった。シャングリラでも海老を満喫。こちらはムサンダムよりかなり本格的な感じ。

 
牡蠣もおいしかった。気になるラマダン中のアルコールは、室内ならOK、屋外のテラス席やプールバーはNGとのこと。不思議な仕切りだったけど、このホテルはランクが高く外国人向けだからしばりもゆるいのか。とりあえず冷たいビールやワインをいただけることに感謝。

 
食後はこのホテルのうりである、CHI「氣」スパへ。ホテルの目玉でもあるそうで、初日の

Crowne Plazaと比べるとコストもお高いけれど、施設の雰囲気づくり、エッセンシャルオイルなどかなりレベルが高かった。ここのスパをうければジャグジーを自由に使えるそうで、もう少しホテルにもゆっくり滞在するプランにするとよかったかなと思ったりした。

 
 

<マスカットで宿泊したホテル>
Shangri La's Barr Al Jissah Resort & Spa-Al Bandar

オマーン旅行記:ジャブリン城

その後はこの日の目玉、ジャブリン城へ。こちらは宮殿のため女性的で台所などの調度品、食器が美しい。

 
自然な形で残された食器類。
  

猛暑とラマダンで観光シーズン的には閑散期ということだそうで、幸運にも私とガイドの貸切状態。アラビアンナイトの雰囲気にたっぷり浸ることができた。

周囲は砂漠化されていて、お城ともマッチしている。「シンドバッド」はオマーンを舞台にした物語なのだそうだけど、本当にシンドバッドが絨毯に乗って飛んできそうな、そんな雰囲気だった。

 
地下に下りていくと、天井にびっしりアラビア文字が彫り込まれた通路があった。大変神秘的でこれもじっと見入ってしまう。

 
この階段通路は両側も繊細な彫刻がほどこされて大変美しかったけれど、夜には階段の踏み台を所々はずして、天井の彫刻に気を取られる侵入者を捕えるという仕掛けもあった。インディージョーズの世界に迷いこんだ様な、特別な雰囲気を味わった。
 
 
小粒ながらアラビアンナイトの神秘的が凝縮された宮殿。オマーンの中では一番お気に入りの遺跡となった。



<マスカットを拠点にお世話になった旅行社>
Arabica Orient Tours

オマーン旅行記:バファラ・フォート

その後は世界遺産のバファラ・フォートへ。23年前に書き込まれたらしき口コミで復旧中と書いてあり、もしやと思ったらまだ復旧中で入場不可。オマーンは石油が出るので、そこに全般にガツガツしていない。

 
こちらも大きくて全容が見渡せないと思っていたら、ガイドがもっときれいに見えるところがあると最寄りの高台へ。バファラ・フォートの城塞と周囲の岩山が一体化して、一つの遺跡の様になっている。周囲は廃墟状態ということだけど、それもノルスタジックな感じでよかった。

 

<マスカットを拠点にお世話になった旅行社>
Arabica Orient Tours

オマーン旅行記:ニズワ・フォート

翌日はマスカットに戻り、空港でマスカットの旅行社が手配してくれたガイドと待ち合わせ。この日はニズワ・フォート、そして一番楽しみにしていたジャブリン城などを巡る。マスカットも暑かったけれど、ムサンダムほどでなくほっと一安心。

ガイドはパリッとした民族衣装を着つつ、今風で欧米にもいそうな感じの都会的なオマーン人だった。音楽のセンスもナイスで、車はトヨタの4WDの新車。今日も明日も長いドライブだけど、快適に楽しめそうだと思った。

ニズワ・フォートはオマーンを代表する城塞。ムサンダムのフォートはこじんまりしたけれど、ニズワ・フォートは大きく雄大。大きくて全容は写せないけれど、こちらは外観の一部。

 
ニズワ・フォートの入口。ガイドの民族衣装とマッチして、アラブ情緒たっぷり。

 
この城塞のふちの感じははニズワ・フォートの象徴といったところ。周囲の山々とマッチして見応えがある。この城塞の感じがオマーンの建物のスタンダードの様で、民家だけでなく水槽タンクまで上部に城塞風のふちがほどこされていた。

 
このフォートは防衛の目的も強かったため、お約束の大砲のほか、攻めてきた敵に不意打ちで煮えたぎった油をかけるしかけなどがあった。この辺り昔は戦争だらけだったんでしょうね、と思いを巡らせる。

 
城内には井戸や台所など生活の場も残されていた。

 
ニズワは焼き物の産地の様で、この様な壺を売る店がたくさんあった。どれも美しいけれど、大きくて壊れやすいので買って帰れないのが残念なところだった。


 

<マスカットを拠点にお世話になった旅行社>
Arabica Orient Tours

2010年8月11日水曜日

オマーン旅行記:ムダンサム ~フィヨルド、果敢なイルカのジャンプ~

クムザールの後は、イルカを見に湾の中へ。船乗りたちが独特な口笛をふくと、イルカがやってきて船と伴走する。大小のイルカが数匹並んで伴走していて可愛い。

 
ジャンプもなかなか果敢。

 
イルカも可愛かったけれど、同時に注目してしまったのはダウ船からイルカをながめるオマーンの紳士たち。パリッとした伝統服。

 
 
 
イルカとの伴走を満喫すると、電信島や隠れ家ビーチでひと泳ぎ。周囲には誰もいなくて貸切なのが気持ちよかった。

 
しかしこのあたり大変暑い。ガイドが用意してくれるミネラルウォーターにひたすらポカリの粉を入れて飲む。ポカリ粉、もってきてよかった。船上ではランチもサーブされ、素朴ながらよいツアーだった。

この日の夜もアルコールを求めてGolden Tulip Resort Khasabで移動したのだけど、「ラマダン(絶食月)が始まったので今日からお酒は出さない」とのこと。しょんぼりしてしまったけれど、気を取り直してペリエを注文しムサンダム名物の海老を満喫する。こちらはシュリンプカクテル。

 
こちらは海老のグリル。

 

<ムサンダムでガイド、車、船をアレンジしてくれた旅行会社>
The Dolphin Travel & Tourism
 


<ムサンダムでディナーをしたホテル>

Golden Tulip Resort Khasab


 

オマーン旅行記:ムダンサム ~クムザールへ~

フィヨルド沿いにかなり奥まで進んでいくと、クムザールへ到着。クムザールは、ムサンダムの中で歴史が古いながらもかなり過疎化された漁村。オマーンの中でもとりわけ気温が高い様で、もともと数少ない住民も夏の間はハッサブなど内陸へ移ってしまう。村はすっかりしずまりかえっていた。廃墟の様になったメインストリート。

 
村の中へ入っていくとモスク。モスクの前には砲台。

 
 夏の間も残された家畜などを見かける。
 


家畜もさすがに暑い様で、限られた日蔭をみつけては涼んでいた。

 
夏の間はだれが家畜の世話をするのだろうと思っていたら、途中ハッサブから餌を運んできた二人組に遭遇した。

 
クムザールの漁船はこんな感じ。これでたっぷり海老を捕るのだろうか。

 
出発当初ガイドはしきりにクムザールは何もないけど大丈夫?と言っていたけれど、こうして何もないところで静けさにひたりたかったので自分としては満足。軍艦島とか好きな人はあっているかもしれない。廃墟の様な村をとぼとぼ歩いて癒された。


 

<ムサンダムでガイド、車、船をアレンジしてくれた旅行会社>
The Dolphin Travel & Tourism