2000年5月3日水曜日

シチリア一週間: セリヌンテの安宿で。


散策が終わると宿に戻り、テラスでのんびりとした。「何か一杯飲もうかな」と、安宿の息子さんに飲み物をオーダーしたところ「一緒に飲みにいくか?」と誘われる。疲れていたので、「No」とこたえると、真っ赤になって逃げていった。イタリア人のナンパには気をつけなさいというけれど、シチリアの男の子たちはとてもシャイな様だ。

しばらくすると、二人のフランス人旅行者が歌を歌いながら帰ってきた。ワインを買ってきたので、一緒に飲もうと誘ってくれた。二人は薬剤師をしていて、働いてお金をためては半年とか、一年とか長旅をしているのだそうだ。日本人は何故そんなに短い旅をするのかと聞かれたので、一つの会社でずっと働くのが普通なので、いちど辞めて長旅に出てしまうと、再就職が難しいのだとこたえておいた(ちょっと違うけれど、おおざっぱにいうとそんなことだろうと思う)。二人はパリジャンだったけれど、とても気さくで楽しい旅行者だった。何か日本的なことをしてくれというが、何も芸はないので、苦肉の策で二人の名前を漢字で書いてあげた。これがことのほか喜ばれ、自分たちも空で書ける様にと練習していた。


 
その後ドイツ人マダムの二人が帰ってきた。二人のマダムはドイツからイタリアまで車で南下し、さらにナポリからカーフェリーを使って渡ってきたのだという。ドイツ人は本当にイタリア好きだ。ドイツは北海道くらい寒いので、あたたかくなると太陽の光を求めてたくさんのドイツ人がイタリアにやってくる。二人のマダムはすでにシチリアを一周したらしく、「エオリエ諸島という火山島が素晴らしいのでいくといいわよ」とすすめてくれた。シチリアの火山というと近年にも噴火したエトナ山が有名だけれど、あまりも人が多く、気温も高いのであまり情緒がないようだ。ゆったりと散策できて、自然も美しいエオリエの方がおすすめということだった。シチリアはよい所だらけだで旅のしがいがあるなあ...。エオリエにも必ず行こう、と思った。

※宿の名前は結局聞かずじまいでした^^;。ただ、セリヌンテにはこんな感じの安宿をたくさんみかけました。豪華なホテルもたくさんありました。

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