2000年5月4日木曜日

シチリア一週間: 再びパレルモへ。

翌朝、約束通り昨日のタクシードライバーが迎えにきてくれた。途中、病気のおばあさんを拾い、パレルモへと向かう。セリヌンテからパレルモまで普通にタクシーを使ったら数万円はするだろう。おまけにセダンの車だったので、バス以上に乗り心地も快適だった。おばあさんを送るついででなので、2000円でいいよと言ってくれた運転手にとても感謝する。タクシードライバーは英語が話せなかったけれど、ドイツ語で会話をする事ができた。。シチリアは田舎に行けば行くほどドイツ語を話す人の方が多く、ドイツ語が話せると重宝する。大学時代、ドイツ人の教授たちににこってりしぼられた事を今になって感謝した。

パレルモにつくと、タクシードライバーは「特別サービス」と中心街をぐるっとまわり、駅で切符を買うのも手伝ってくれた。別れを惜しむとともに深く感謝すると、「セリヌンテの魅力を、日本の友達たちに是非伝えて欲しい。旅のホームページをつくっているなら、そこにセリヌンテや自分のことをのせて」と言っていた。今、タクシードライバーとの約束を果たしこうしてホームページにのせる事ができて本当に良かった。それにしても親切な運転手だった。




パレルモから、今度はセリヌンテでドイツ人に薦められたエオリエ諸島に向うことにした。エオリエへはシチリア北西の町、ミラッツオから船でわたることになる。ミラッツオにはブルマンでも行けるけれど、今度は気分を変えて電車を使うことにした。シチリアの電車は恐ろしく遅く、よく遅れる。唯一このパレルモから北西の海岸線を走る路線だけは交通量が多いこともあり、本数が多くて遅れもすくない様だった。また、シチリアに旅をしたことがある友人から、この沿線が海岸線を走っていてとても眺めがよいことを聞いていたので、一度乗ってみたいとた。友人の前情報通り、電車は海岸線を走り続け、青い海を飽きることなく見渡すことができた。夏に来てこんな海岸線でゆっくり滞在するのもよいのだろうなと思った。