2001年5月2日水曜日

南イタリア旅行記: サレルノからアマルフィへ

ベネベントからサレルノへは1時間半ほどでついた。サレルノは意外なことに近代化されていて、あまり歴史的趣がなく、開発されつくした日本の海水浴場にいる様な気分になる町だった。南イタリアで妙に浮いたこの空間は、度重なる地震、地すべり、そして対戦中に米国軍の上陸地となったこともあって、昔の町並みが残されていないのだそうだ。


サレルノのバス停は思い思いの海岸へ向かう旅行客でひしめきあっている。たくさんのバスが発着するが、何故かバス停らしき看板がない。切符はその辺のタバコ屋で買うということだが、店によって売っていたり売っていなかったりいろいろだ。何とかイタリア人の助けを借りてバスに乗り込む。皆よくこれで迷わないと感心する。
この一日はかなり動きまわったので、あとはのんびり景色を楽しむだけ...と思っていたら、更に思わぬ試練が待っていた。サレルノからアマルフィまで50kmの海岸道路は断崖絶壁沿いにあり、ヨーロッパ屈指の景観をほこるといわれている。青く澄んだ海と入り組んだ入り江は本当に絶景だ。しかし道は細く、更にイタリア人の運転はとてもチャレンジングなので、窓側に座るととても怖い(涙)。断崖絶壁の道路の脇すれすれを走るので、場所によっては地面が見えず海の上を走っている様な気分った。