2001年5月4日金曜日

南イタリア旅行記: カプリ島 ~青の洞窟~

南イタリア旅行のうち、「カプリ、ナポリ、ローマの旅の記録」のリンク一覧です。(一覧の下から一つ目の記録が始まります。)
 
 ここから、「カプリ、ナポリ、ローマの旅の記録」の始まりです^^。
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残りの日数も少なくなってきたので、翌日はローマに近づくべく、カプリ島へと渡った。アマルフィから途中ポジターノで乗客を乗せつつ、カプリへと向う船がある。ポジターノは時間がなく寄れなかったけれどとても可愛くて美しい街だそうだ。特に恋人同士の旅行や新婚旅行にいいという事だった。

カプリへは比較的便の多いナポリ側から船で行く方法と、一日に三便くらいしかないアマルフィ側から船で入る方法と二通りあるけれど、時間が許すなら片道はアマルフィから入った方がよいと思う。ナポリからはひたすら海を直進するという感じで何も見えないけれど、アマルフィからは海岸沿いに独特の地形や小さな町を眺めながら景観を楽しむことができた。自然や海を楽しみたいなら、アマルフィ側もを試してみるのがよいだろう(ただし、アマルフィ側の船は日焼けと船酔いにに注意)。

1時間ちょっと船でいくとカプリの港についた。とにかく日本人の群れ、群れ、群れ(笑)。GWだからある程度日本人が多い事は予測していたけれど、観光客の半分くらい日本人だったのでかなり驚いた。船で日差しに打たれていたこともあり、クラクラしながら船に乗り込むと、「青の洞窟」を往復する船と間違えて、「カプリ島一周の観光船」に乗ってしまった。「カプリ島一周観光船」は、島の外からカプリ島の全景をまとめて周遊できるのでとても効率的で景観もよいけれど、カプリまで船で渡った人は連続での船旅になり、船酔いしてしまうのでお勧めできない。島を半周するくらいでものすごくたくさんの人が吐いているのを見かけたし、私もかなりギリギリだった。

「青の洞窟」へは手漕ぎ船に乗り換えて入っていった。昔は大きな洞窟だったのが、地盤沈下して入り口が狭くなってしまったというだけに、船頭も私達も腰をかかがめないと入れない。こんな小さな入り口に複数の小船が入りきれるのかと心配になったけれど、意外と奥行きが広いのには驚いた。狭い入り口から入った細い太陽の光が水中で屈折して、洞窟の中に反射して真っ青な光を放っている。人が多い場所という事なので実はあまり期待していなかったけれど、想像以上に幻想的な場所で驚いた。



私達が入る頃にはかなり海があれていて、その日の最後の便だったので(海があれると「青の洞窟」へは入れない)、小船の漕ぎ手達が「泳ぎたい人はどうぞ遠慮なく!」と長居してくれた。その便は陽気なアメリカ人が多かったせいか皆ノリがよく、たくさんの男女が海に飛び込みはじめた。小船に同乗した日本人女性が荷物を見ていてくれるということなので、私も思いきって飛び込ませていただいた。この体験はちょと恥ずかしいけれど、「青の洞窟」の中で、青い光につつまれながらポッカリと水の中に浮かんでいるのは本当に気持ちがいい。混雑時にやるのはちょっと...という感じだと思うので、オフシーズンの早朝か夕方を狙ってチャレンジしてみるとよいかなと思う。


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