2009年7月21日火曜日

マリ旅行記: トンブクトゥのモスク。

翌朝は飛行機で東部の世界遺産都市、トンブクトゥへ向かった。

トンブクトゥはかつて「黄金卿」として栄え、ヨーロッパの探検家をひきつけたという伝説の都市。サハラ砂漠の南端に位置して砂漠にのみこまれつつあり、’end-of-the-earth’と言われたりしている。宮崎駿も魅了され、「風の谷のナウシカ」のモデルにしたとのこと。バマコから遠いためスキップしてしまう人も多い様だけれど、私はトンブクトゥをこの旅のハイライトとして真っ先に向かった。

空港から車でトンブクトゥの街にたどりつくと、早速Djinguereber Mosque (ジンゲリベリ モスク)が現れる。泥でつくられたシンプルながら雄大なモスク。砂漠にのみこまれれつつあり、年中砂が舞って空が曇っているため、この様にタイムスリップした様な光景だった。かつては黄金卿として栄えながらも、今はひっそりとした通り。この雰囲気は想像以上で、ただ感動してたたずんだ。随分遠くまで来たけれど、ここまで来ることにしてよかった。

 
続いてSankore Mosque (サンコレ モスク)へ。こちらは女性的で、小さめだけれど繊細で美しい。いずれも素晴らしいのだけど、この時点でまだ他の観光客とすれ違うことなく、地元の人々もまばら。こんな環境で世界遺産都市を巡れるのは、全く幸運だった。

 
Djinguereber MosqueSankore Mosque、砂漠にのみこまれつつある街の様子。いずれも「風の谷のナウシカ」のモデルという雰囲気があった。出会った地元の人々は、そんなアニメのことは知らなかった。

 
こちらはSidi Yahia Mosque (シディ ヤヒヤ モスク)。前の二つに比べると近代的なつくりだった。