2005年4月2日土曜日

アフリカ一ヶ月 - タンザニア: タンザニアとトイレと私

ケニアを去る朝、吐き気と腹痛で暗いうちから飛び起きてしまった。即効トイレに駆け込み、昨晩のイタ飯をすべて吐いてしまう。かなりひどい下痢にもなっている。上から下から急に水分が出たので脱水症状の様な状態になってしまっている。まるで、牡蠣にあたった時の様だ。アフリカに来て3週間平穏無事に過ごす事が出来たけれど、いよいよ赤痢か何かになってしまったのだろうか?このままナイロビに残ろうかとも思ったけれど、この状態で旅程を変更するのも大変なので、タンザニアまでたどりついてそれから休憩する事にした。こんな事もあろうかと下痢止め、アリナミン、そしてポカリの粉を大量に持ってきた事に感謝する。

空港で飛行機を待つこと2時間、あまりに辛いので横になれるところをと探してみたけれど、保健室の様なものは無い様子。調子が悪ければナイロビ市内の病院へ行けという。アフリカ最大級の国際空港なのに随分乱暴だなあ。苦肉の策でケニア航空のVIPラウンジのお姉さんにチップを払っておがみ倒すと、ラウンジのソファーで寝かしてもらえる事になった。ケニア航空のVIPラウンジは昔の歯医者の待合室の様な所で、古いソファーにTV、簡単なドリンクサービスがあるだけだ。もちろんPCやLAN回線、バーカウンターなどは無い。それだけにとてもすいていて、ソファーで爆睡する事ができた。

VIPラウンジで眠る事2時間。一向に回復しないまま、フライトの時間が来たのでゲートへと向う。すると、キリマンジャロ行きは何と飛行機ではなくセスナではないか。セスナは一度乗って見たかったけれど、こんな時だけは乗りたくなかったなあ(涙)。セスナが離陸してから1時間強、パーカーの帽子を深々とかぶり外は見ない様にしてじっとする。涙目になりつつも、無事フライトを乗り越える事ができた。早速滑走路脇の茂みで吐いていると、同乗した欧米人たちが「セスナに慣れない東洋人が酔ってしまったのね」と微笑ましそうに見守ってくれている。いつもは疎ましいと思う空港のポーターが、この日ばかりは天使の様に見えた。

空港を出ると、サデオフというガイドが待ってくれていた。4月のタンザニアは雨季のため、旅費が通常の半額近くになる。アフリカの旅のしめくくりという事もあり、4WDとガイドを個人でチャーターして「大名旅行」を行うことになっていた。サデオフはガイド、ドライバー、サファリのエキスパートと一人三役をこなしてくれる様で、タンザニアでの一週間を一緒に過ごす事になる。"Nice to meet you. How are you?"とやる気満々で出迎えてくれたけれど、初対面から"Very bad."と応えなければならなかった。事情を説明すると一先ず空港からの道中4WDの後部座席で寝かせてもらいながらンゴロンゴロを目指すことになった。道中4時間の長旅になるけれど、アルーシャ(キリマンジャロ)で休む事にしても寝ている事には変わらない。不幸中の幸いで4WDは貸切で気兼ねなく寝れるし、ンゴロンゴロへの道は素晴らしく綺麗に舗装されているので気持ちよく眠る事ができた。

この日は何度もトイレに行く機会があったけど、タンザニアのトイレは男性用、女性用と分かる様に絵が描いてあってとても可愛い。アフリカの人は肉屋なら肉の絵、美容院ならいろんな髪型の男女の絵など、看板がわりに絵にしたりする様だ。



<タンザニアのサファリをコーディネートいただいた旅行社>
JAPAN TANZANIA TOURS Ltd.


Expedia Japan【海外旅行のエクスペディア】海外航空券バナー!!】