2005年3月20日日曜日

アフリカ一ヶ月 - ヨハネスブルグ: ヨハネスブルグ、ダウンタウンへ。


住宅地の後は町の中心部、ダウンタウンへと向う。ダウンタウンが近づくと、ガラリと雰囲気が変わって緊張感が高まった。白人、東洋人の姿はほとんどなく、通りを歩くのは黒人の人たちばかり。もちろん旅行者らしき人もいない。時間帯・場所によっては、白人、お店を持っているインド人、中国人などもいるそうだけど、この日は日曜の夕方という事もあって、特に閑散としている。黒人の人たちは、地元の人たちの他、南アの他の地域、ジンパブエ、モザンビーク、ナイジェリア、エチオピア、ソマリアなどから出稼ぎに来ている人たちなど様々という事だった。


 
ビルも空室だらけで閑散としている。昔はこのあたりに国際企業の事務所があって栄えていたけれど、治安の問題で続々とサントン地区に移動してしまったのだそうだ。町の象徴と言われるカールトン・センターですら、治安の問題でカールトン・ホテルが撤退を余儀なくされたという。今ではガラ空きになったビルもたくさんあって、何だかもの悲しかった。


 
このあたりは強盗がとても多いという事なので、車外から見られない様にそっとシャッターを切る。カールトン・センターや中央駅周辺などは特に危険な地域で、旅行者はもちろん、南ア人でも余所者だと分かると強盗に合ったりするのだそうだ。乗り合いタクシーの運転手が、休憩中にカモを見つけて強盗に早変わりしてしまう噂すらあるのだという。サントン地区などは高級車がよく走っているのでカージャックが多い様だけれど、街中では圧倒的に強盗の被害が多いのだそうだ。性犯罪もとても頻繁に起こっているという。本当にそんな事が普通に起こりそうなくらい、町の空気が恐い。


NYのハーレムやモスクワのダウンタウンにも行ったけれど、ここの方が何十倍も危ない。せめてカージャックや強盗には合いませんように。車中ながら、知らず知らずカチコチになっている自分がいた。