午前のサファリはタンザニアとの国境で、カバが生息する「ヒップホール」へと向う。ヒップホールにつくと、たくさんのカバが川の中にいて、ぴったりと身を寄せ合いながら浮いたり沈んだりしている。よく見ると可愛い子供を連れたカバもいた。
カバは一見して可愛い姿をしているけれど、キレると突進してくる事もあるのだそうだ。安全のためヒップホールにはちゃんと専属のレンジャーがいて、私達を守りながら川辺を案内してくれる。川辺を散策すると、あちこちに1~2メートル幅のカバの道を発見する。カバは本当に時々だけこの道を登って川から陸へとあがるのだそうだ。
ヒップホールを出ると、イボシシの子供が角をつつきあって格闘するシーンに遭遇する。こうしてお互いを鍛えあっているのだろうか?近くで母親らしきイボシシがじっと見守っているのも微笑ましかった。
この日のサファリは午前と夕方のみで、希望者だけ二つのサファリの間にマサイ村へ行くというオプションがあった。面白そうだなと思いつつ、そろそろ旅の疲れも出てきたので、マサイ村はお休みしてキャンプサイトで休憩する事にする。一先ずサッパリしようとシャワーを浴びようとすると、急に汚い水が出てきて飛び上がる。「断水だよ。5時間くらいしたらまた出ると思うよ。」と、コックたちが明るく言う。アフリカに来て2週間半、あまり気にせず水を使っていたけれど、アフリカではきれいな水は希少価値だった。これからはもっと大事にしよう。