スクウッターキャンプを抜けると、ホームステイ先のピリ地区へと向う。ピリ地区は合法の居住区なので、スクウォッターキャンプよりは水準が高い。それでも地元の人以外を見かける事がまず無い、ディープな場所だという。そこら中走り回っても、私と高達さん以外外国人は誰も見かけない。今日はここに泊まるんだなと再び緊張感が高まる。
ピリ地区の様な合法居住区には、政府が労働者のために計画的に建てたという家が整然と並んでいる。旧白人居住区の豪邸と比べて「マッチ箱」と言われている様だけど、敷地は日本の戸建てより広く何だか不思議な感じだ。良く見ると一戸建て、二軒長屋、三軒長屋と色々なタイプの家がある。それぞれ母屋らしき建物に継ぎ足して増築したり、カラフルに塗装したり、外装に凝ってみたり...いろんな工夫がされている。SOWETOの人たちは働いてお金を稼いでは、こうして家のリフォームやお洒落、お酒にお金を使っていくのだそうだ。ある意味、日本人より一日一日を楽しく生きるのが上手いのかもしれないと思った。